painto bloomoon

パステルアート/ハンドメイドアクセサリー/韓国語や英語/ドラマ映画/音楽/自身の体験した話など様々なジャンルを書いていく予定です。

スノードーム

 

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今日は、著者アレック・スシアラーさんの「スノードーム」を紹介していこうと思います。

この小説は、アレックス・シアラーさんの作品中で最高傑作と言われている作品です。

子供でも読める作品ですが、より深い部分を理解でき・小説中の言葉が胸に刺さるのは大人のほうかもしれない作品です。

不器用で歪んだ愛のカタチ幻想的嫉妬・やるせなさ儚さを描いた作品です。

原題;The Speed Of the Dark(直訳;闇の速度)

発売日;2005年

出版社;求龍堂

著者;アレックス・シアラー

翻訳;石田文子

STORY;遠くに感じて幸せに憧れを抱く主人公が、手に入れることのできない幸せや愛を求めて探し出した究極の結論…そこには幸せとは言い難く、ほど遠い残酷で切なく・儚いものに変化している様子を描いた作品です。

この作品は、歌手の米津玄師さんがSNS上でファンの方に紹介していた作品だそうです。(自身は、初めて知って驚きました。)

この小説の表紙光と闇をテーマにしているのか分かりませんが…

白と黒の2色しか使われておらず、シンプルながらおしゃれなイラストになっています。

(以前に紹介したアレック・スシアラーさんの小説の記事はこちらです。)↓↓

 

 

paintopastell.hatenablog.com

 

この作品はタイトル通り「スノードーム」という、外から見ると幻想的で夢のあるミニチュアな世界をテーマにして描かれています。

ここからは作品についての感想などを書いていこうと思います。

長い文章になりますので、遠慮したい方は飛ばして頂いても大丈夫です。

この作品は、読み進めれば進めるほど鳥肌が立ち・少し怖かったことを覚えています。

若干ホラーかな?って思ったほどでした。(個人的な見解です。)

ストーリーは、幻想的な世界観もありながらとても面白いので…この作品も分厚いページ数が苦痛ではなく一気に読めてしまいます。

作品に登場する主人公は、なんというか…

幸せに憧れを抱き夢見ていた愛という光を少しでも近くで見て感じたかったキャラクターなのかもしれません。

自身にも共通できる感情がありますが…

愛を求める方向性が、少し自身の知っている人に似ていて…環境に影響されて歪んでしまった不器用なカタチが冷たく・痛々しいほど強く感じられました。

コンプレックスの塊を持つ主人公に、共感してしまうストーリーのような気がします。

この作品を読む前のスノードームのイメージは、とても可愛く明るいイメージがありました。

この作品を読み終えてもなお、未だにスノードームを見ると…儚く切ない世界観でつくられた闇と光が混在した世界に見えてしまいます。

この作品のストーリーをいまだに引きずってしまっています。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。